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手術
Preziosi氏隅角電気焼灼術(第1篇)—正常家兎眼の減圧効果並びに組織学的所見について
著者: 呉耀南1
所属機関: 1長崎大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.888 - P.892
文献購入ページに移動 Preziosi3)がElliotの管錐術の代りに,同じ濾過性瘢痕手術の一方法として,隅角の電気焼灼を最初に考案し,之れを緑内障眼の手術に応用したのは1924年に溯る。然し乍ら氏の手術法は,遺憾乍ら従来の成書,或は手術書に全く其の記載を見ず,今日迄僅かにKelly7)及びColley8)両氏が,氏の方法を緑内障患者に追試報告したに過ぎない。
余も亦以前より,従来の管錐器の代りに,電気で隅角を焼灼してみたら如何という意図を抱いていたが,偶々上記Kelly及びColley二氏の文献から,初めてPreziosiが恐らくは余と同一の着想を以て,既に34年前に本法を実施した事実が分り,茲に改めて同氏に対し敬意を払うと同時に,新たなる興味を覚える次第である。
余も亦以前より,従来の管錐器の代りに,電気で隅角を焼灼してみたら如何という意図を抱いていたが,偶々上記Kelly及びColley二氏の文献から,初めてPreziosiが恐らくは余と同一の着想を以て,既に34年前に本法を実施した事実が分り,茲に改めて同氏に対し敬意を払うと同時に,新たなる興味を覚える次第である。
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