文献詳細
臨床実験
文献概要
特発性葡萄膜炎の原因及び治療に就いては,古くから多くの研究報告が行われている。その原因に就ては,現在感染説が重要視され,Virusの分離同定が盛んに行われているが,未だ決定的段階に到つていない1)。その治療も,抗生物質,オーレオマイシン,クロロマイセチン及びACTH,コーチゾン等の出現以来大きく変化を来した。即ち病期の比較的初期に,抗生物質の全身,局身投与を強力に行い,一方ACTHコーチゾン2)を併行使用するのがよいと云われる。これは,この炎症が強いアレルギー性病変をその中に蔵する故である2)3)。
本報告例は,視力障害,難聴,耳鳴,脱毛,白髪化等の定型的症状をともなつた。特発性葡萄膜炎の一例で,一時網膜剥離の為め殆んど失明に陥つたが,数ヵ月後,極めて良好な治癒を示したものである。1ヵ年後現在も視力良好で,健康。唯相当の夜盲を残している。
本報告例は,視力障害,難聴,耳鳴,脱毛,白髪化等の定型的症状をともなつた。特発性葡萄膜炎の一例で,一時網膜剥離の為め殆んど失明に陥つたが,数ヵ月後,極めて良好な治癒を示したものである。1ヵ年後現在も視力良好で,健康。唯相当の夜盲を残している。
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