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臨床実験
脳血管撮影による網膜動脈分枝栓塞の2例
著者: 三浦寛一1 大塚勝彦1
所属機関: 1京大眼科
ページ範囲:P.972 - P.978
文献購入ページに移動脳血管撮影は1927年Egas Moniz等によつて創始されて以来,脳疾患殊に腫瘍,血管異常の診断方法として欠くべからざるものであるが,その初期に於ては脳血管栓塞その他重篤な合併症が見られた。而し手技及び造影剤の改良と共に漸減はして来たとは云え,尚その軽度なるものにはしばしば遭遇する事がある。
脳血管撮影による眼合併症に就ては種々報告されて居るが,その内網膜中心動脈分枝栓塞例は僅か数氏の報告があるのみである。
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