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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻7号

1959年07月発行

文献概要

臨床実験

アクロマイシン(塩酸テトラサイクリン)による油剤,軟膏,水液の結膜嚢内滞溜時間に関する研究

著者: 高山東洋12

所属機関: 1慶応義塾大学医学部眼科 2国立埼玉病院

ページ範囲:P.1032 - P.1038

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 抗生物質点眼薬として,点眼に便利であつて,而も力価を保存14)し易く4)6)13)11),又適当な粘度によつて,結膜嚢内濃度を保持させるのを目的として,最近油性点眼薬の研究使用が多くの人々によつて試みられて居り,その剤質には植物油4)8)13)15),鉱物性の流動パラフイン等が挙げられて居る。
 当院に於ても,患者の自宅点眼に軟膏使用の不便を感じて居たので,注射用椿油に,アルミニユーム・モノステアレートを2%の割合いに混じ13)15),110〜120℃に加熱冷却後,カプセル入りアクロマイシン(塩酸テトラサイクリン)を1%力価相当に入れた揺動性膠質を調製したので,結膜嚢内滞溜濃度の時間的消長を,濾紙法により測定した。同時に1%力価相当アクロマイシン水液,同白色ワゼリンとの比較を試みた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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