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臨床実験
内直筋麻痺の1治験例
著者: 柴田正元
所属機関:
ページ範囲:P.1059 - P.1061
文献購入ページに移動緒言
眼筋麻痺の治験に関する報告は,内外の文献に数多く見られる処であるが,内直筋単独麻痺の治験例は案外少ない様である。内直筋は動眼神経の支配によるが私は当初左眼の内直筋が麻痺し,次に右眼の内直筋が麻痺し,引続いて,外旋神経の支配下にある外直筋が両側共に麻痺し,諸種の薬物療法に依つては仲々回復し得ないので,腰椎穿刺及び髄腔内「ヴイタミン」注入を施行した処,短期間に治効を収めた症例を経験したので,此処に報告する次第である。
眼筋麻痺の治験に関する報告は,内外の文献に数多く見られる処であるが,内直筋単独麻痺の治験例は案外少ない様である。内直筋は動眼神経の支配によるが私は当初左眼の内直筋が麻痺し,次に右眼の内直筋が麻痺し,引続いて,外旋神経の支配下にある外直筋が両側共に麻痺し,諸種の薬物療法に依つては仲々回復し得ないので,腰椎穿刺及び髄腔内「ヴイタミン」注入を施行した処,短期間に治効を収めた症例を経験したので,此処に報告する次第である。
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