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私の経験
第18回国際眼科学会記—特に展示会を中心として
著者: 梶浦睦雄1
所属機関: 1福島医大眼科
ページ範囲:P.1179 - P.1182
文献購入ページに移動 昭和33年9月,私は暫くの間スコツトランドに出掛けていて,ロンドンに帰つてくるなりInstitute of Oph-thalmologyにSir Stewart Duke-Elder教授を訪ねた。然しもう彼やDavenport教授等主なスタツフは国際眼科学会の為に出発していて,彼等の秘書もここぞとばかり休暇をとつていた。随分のんびりと勉強していた上に,イギリスの友人達と薬しく遊んでいたので,旅人と云う感がなく,ロンドンに生活している様な気がしていたが,急に旅だと云う緊張感がひしひしと迫つて来た。
Sussexの私の下宿に帰つて,おかみさんに別れを告げて,慌しくロンドン国際空港を飛び出し,ブラツセルの郊外Melsbroek空港に到着した。この空港は猶工事中であつたが最新設備のもので,鉄道で市中の「ターミナル」に連絡しているのは珍らしく,Air Terminalについて見ると会場のPalais des Beaux Arts迄は極近い処であつた。
Sussexの私の下宿に帰つて,おかみさんに別れを告げて,慌しくロンドン国際空港を飛び出し,ブラツセルの郊外Melsbroek空港に到着した。この空港は猶工事中であつたが最新設備のもので,鉄道で市中の「ターミナル」に連絡しているのは珍らしく,Air Terminalについて見ると会場のPalais des Beaux Arts迄は極近い処であつた。
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