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連載 眼科図譜・56
細隙灯検査法
著者: 大橋孝平1
所属機関: 1慈恵医大眼科
ページ範囲:P.1191 - P.1192
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(本文 1193頁参照)
第1図 正常下眼瞼結膜所見
20歳女子。細隙灯広光束法で見た図の描写。投射された光隙の辺縁附近では各層の区別が明瞭となり,深層は瞼板組織で,太い深部血管が平行して見え細枝は明かでない。表面の方では多数の乳頭血管が見える。これは一見すると不完全な乳頭血管毛細管で浮草の根の様に毛細管終末糸毬で特有の形態を呈し,上皮層は白濁していて,その下に腺様層も白濁して見えて中に毛細管がある。線維層は極めて不明瞭であるが病的には,この乳頭血管が新生肥大して開花状毛細管網に発達して所謂乳頭肥大を呈するのである。
(本文 1193頁参照)
第1図 正常下眼瞼結膜所見
20歳女子。細隙灯広光束法で見た図の描写。投射された光隙の辺縁附近では各層の区別が明瞭となり,深層は瞼板組織で,太い深部血管が平行して見え細枝は明かでない。表面の方では多数の乳頭血管が見える。これは一見すると不完全な乳頭血管毛細管で浮草の根の様に毛細管終末糸毬で特有の形態を呈し,上皮層は白濁していて,その下に腺様層も白濁して見えて中に毛細管がある。線維層は極めて不明瞭であるが病的には,この乳頭血管が新生肥大して開花状毛細管網に発達して所謂乳頭肥大を呈するのである。
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