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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻9号

1959年09月発行

臨床実験

ピリナジンの眼圧に及ぼす影響—第1報 家兎眼圧について

著者: 飯沼巌1 東城初治1 安藤純1 保田正三郎1

所属機関: 1和歌山医大眼科

ページ範囲:P.1201 - P.1204

文献概要

I.緒言
 最近山之内製薬K.K.より新らしく発売された解熱鎮痛剤ピリナジンは,N-Acetyl-p-aminophenolの構造を持つものである。先にBrodie&Axelrod (1948)1)の研究により,Acetanilide及びPhenacetinのもつ解熱鎮痛作用は,それ等の生体内代謝産物であるN-Acetyl-p-amino-phenolの作用であることが鮮明されている。同時にその研究に於いて,それ等代謝過程の一環にAniline及びP-aminophenolの介在する他の過程のあることも予想されている。
 一方私共の教室に於いては,Anthranil酸による緑内障治療研究を行つてきたが,その一環としてAcetanilide,Aniline,P-aminophenolその他のAnthranil酸に化学構造の類似せる薬剤が眼圧に及ぼす影響を検討し,上記3者に眼圧下降作用を認めた2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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