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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科13巻9号

1959年09月発行

文献概要

手術

欧米眼科の現行手術(1)

著者: 大塚任1

所属機関: 1東京医歯大

ページ範囲:P.1273 - P.1281

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1.白内障
 老人性白内障の手術はドイツErlangen大学のE.Schreck教授及びロンドン大学のDr.Cardellが嚢外別出を行つていた以外はすべて嚢内捌出をやつていた。2氏が何故に嚢外剔出を行うかはわからない。Schreckは索引糸を用い,Canthotmieを行い上下の眼瞼及び眼球結膜を綿棒でふき,線状刀で輪部より少し外を切開,カプセル銀子でカプセルを破り,2つのスパーテルで水晶体核を娩出,洗滌,3糸縫合する。Cardellは2%Li-gnocainを球後及び顔面神経根部に注射,4%Cocain,Adrenalin,Homatropinを点眼し,瞳孔を中等度に開く,散瞳しない時は10%Phenylephrinを点眼する。角膜弁で切開,周辺虹彩を切除,前房洗滌は控え目にし(余りすると後で虹彩脱出すると)縫合しない。アトロピン点眼,糸で眼瞼を固定する。嚢内別出は何れも人により小さい相違があり,一定し難いが大別すると線状刀を使う人と鎗状刀を用いる人に分つことが出来る。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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