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綜説
斜視について(1)
著者: 中川順一1
所属機関: 1市立札幌病院
ページ範囲:P.9 - P.16
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本年6月の東京眼科講習会に於て斜視について話すように依頼されましたが,宿題報告では非共働性斜視という特種の斜視の治療に問題を限定したため検査法又は一般斜視の問題に関して触れることがなかつたので,補遺の意味で何か申上げる義務を感じました。しかし斜視といつても非常に広く,又私の考えのまとまらない問題が沢山あります。講習会で話すというようなことはおこがましいことでありますが,平素考えていることを沢山用意したスライド及びフイルムを見ていただきながら自由な気持で申上げたのであります。これを寄稿にするように依頼されましたが,そのままでは原稿にならないので一部を削除し一部に補筆したのが本稿であります。私としては甚だ意に満たないのみならず大きな誤ちを犯しているのではないかと虞れるものであります。高遠な理論よりは実際医家に役立つことを主眼としたもので,その意味で何等かの御参考になれば幸せと思います。
本年6月の東京眼科講習会に於て斜視について話すように依頼されましたが,宿題報告では非共働性斜視という特種の斜視の治療に問題を限定したため検査法又は一般斜視の問題に関して触れることがなかつたので,補遺の意味で何か申上げる義務を感じました。しかし斜視といつても非常に広く,又私の考えのまとまらない問題が沢山あります。講習会で話すというようなことはおこがましいことでありますが,平素考えていることを沢山用意したスライド及びフイルムを見ていただきながら自由な気持で申上げたのであります。これを寄稿にするように依頼されましたが,そのままでは原稿にならないので一部を削除し一部に補筆したのが本稿であります。私としては甚だ意に満たないのみならず大きな誤ちを犯しているのではないかと虞れるものであります。高遠な理論よりは実際医家に役立つことを主眼としたもので,その意味で何等かの御参考になれば幸せと思います。
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