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臨床実験
二焦点コンタクトレンズの研究—第2報 理論的考察 其の2
著者: 水谷豊1
所属機関: 1日本コンタクトレンズ研究所
ページ範囲:P.41 - P.43
文献購入ページに移動I.緒言
二焦点コンタクトレンズの研究として,レンズの中央部に同心円状の遠用部を設計した際に,視線のずれ(又はレンズの移動)と,角膜面上のレンズの位置,瞳孔径,レンズの遠用部の直径に就ては,一定の相互関係があり,その間の臨床的検査法を確立する事に依り,処方の決定が出来る事は第1報で報告した。
此処で処方決定上,留意しなければならない事は,調節を主体とする老視のレンズ光学に於て,眼鏡レンズに依る調節と眼自体による調節,換言すれば,眼鏡レンズの置かれた位置の調節と,眼の主点に於ける位置の調節とでは自ら数値を異にする事である。前者は眼鏡調節(SpectacleAccommodation),後者は眼調節(OcularAccommodation)と称せられる。
二焦点コンタクトレンズの研究として,レンズの中央部に同心円状の遠用部を設計した際に,視線のずれ(又はレンズの移動)と,角膜面上のレンズの位置,瞳孔径,レンズの遠用部の直径に就ては,一定の相互関係があり,その間の臨床的検査法を確立する事に依り,処方の決定が出来る事は第1報で報告した。
此処で処方決定上,留意しなければならない事は,調節を主体とする老視のレンズ光学に於て,眼鏡レンズに依る調節と眼自体による調節,換言すれば,眼鏡レンズの置かれた位置の調節と,眼の主点に於ける位置の調節とでは自ら数値を異にする事である。前者は眼鏡調節(SpectacleAccommodation),後者は眼調節(OcularAccommodation)と称せられる。
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