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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻1号

1960年01月発行

文献概要

臨床実験

17年間に亘つて観察し得た予後佳良の滲出性網膜炎

著者: 臼井元良1

所属機関: 1慈医大眼科教室

ページ範囲:P.49 - P.54

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 右眼も同一系疾患で失明し,更に左眼にも発病して筆者が始めて観察診療することとなり,その後幸い失明をまぬがれ,再び教師を勤めて,17年後の現在,書籍商を営む滲出性網膜炎の一患者を経験した。
 本症に就てはCoats (1908)氏の報告以来多数症例報告があり,血管病の有無で,2型が区別されている。然し血管変化の無いという,第1型でも無赤光線法でみると,血管に沿い帯青灰白色の薄い混濁があつて,血管を絞約するように見え(菅沼定男1932),第1型が第2型に移行するのも稀でない(小口忠太1931)。血管変化を伴う,第2型は静脈に血栓性閉塞を見ることもあり,強い拡張,蛇行があつて新生,吻合血管を認め,必ず粟粒血管瘤を見るのが特有であるから,Leber(1915)氏は本症を粟粒血管瘤性網膜炎と呼んだ。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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