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臨床実験
高血圧症と眼内動脈血圧
著者: 荒木誠一1
所属機関: 1九大眼科
ページ範囲:P.97 - P.102
文献購入ページに移動眼内血管の性状が,高血圧症の診断と予後の判定に重要な役割を演じている事は云う迄もないが,就中その血圧を測定する事は,眼底の検眼鏡的検査と相俟つて重要な意義を有するものである。
網膜中心動脈血圧測定に就いては,1928年Bail-liart氏に始まり,Bliedung (1925),Baur-mann (1927),Kukan (1936),植村,菅沼(1934)等諸氏の精細な研究により急速な進歩を遂げたが1935年植村氏等は電気眼底血圧計を完成し,血圧値のみならず脈波の分析を行い,臨床診断面への応用を試みた。其の後1956年広石氏は,新型電気眼底血圧計を作成し,その血圧計による血圧値が脈絡動脈に由来することを明らかにした。
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