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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻10号

1960年10月発行

文献概要

臨床実験

異常長睫毛の1例

著者: 瀬尾孝之1 兼子喜男1

所属機関: 1日医大眼科

ページ範囲:P.1484 - P.1486

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 睫毛の異常長発育に関する報告は本邦に於いても現在迄に多数の報告があるが,その大部分は全睫毛が一様に異常長発育を示すものの報告であつて,1乃至数本の睫毛だけに異常長発育を認める症例の報告は比較的少く,佐藤2),山中3),内田4),豊田5),三口7),浅田8),田村10),最近に於いて岩崎等12)の数例の報告があるのみであり,就中その1乃至数本の異常長睫毛が抜去後も再び発生して異常長発育を示したものの報告は浅田8)の症例に唯1例認められるだけで甚だ稀と云うべきである。
 最近我々は慢性結膜炎にて通院中の患者に偶然1本の異常長睫毛を発見し,その睫毛脱落後も再び同一部より異常に長い睫毛の再発を見た1症例を経験したので茲に追加報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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