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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻10号

1960年10月発行

文献概要

臨床実験

老人白内障眼の後部硝子体剥離について

著者: 竹田俊昭1

所属機関: 1広島大学眼科学教室

ページ範囲:P.1501 - P.1508

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I.緒言
 教室の戸田・平田(1958)は,老人白内障の初期に飛蚊症の自覚ありとする多数の成書の誤謬を指摘し,この際の飛蚊症は,実は老人白内障眼に併存する後部硝子体剥離の際に多くみとめられる乳頭前硝子体斑Prapapillarer Glaskorperfleck(以下PGFと略記する)に基く飛蚊症を誤認したものであるとの見解を発表した。私は,その見解を更に検討するべく,老人白内障眼における後部硝子体剥離の頻度を明かにすることを意図して,遭遇する老人白内障症例の中,水晶体混濁が軽度で,硝子体の観察が可能な初発期を主とする老人白内障眼について,硝子体,殊に主としてその後部を,Hruby前置レンズを使用して,細隙灯顕微鏡で観察したので,その成績を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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