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臨床実験
両耳側半盲症を呈した視交叉蜘網膜炎の1例
著者: 広田邦男1 安達耕三1
所属機関: 1三重大眼科教室
ページ範囲:P.1511 - P.1514
文献購入ページに移動1929年Cushing,Eisenhardt両氏が始めて視交叉蜘網膜炎に眼症状を合併する事を報告して以来,眼科領域においても視交叉蜘網膜炎に関して多数の報告がみられる様になり,本邦においても荒木,庄司,浅山,井街(謙並びに譲)等の諸氏を始めとして幾多の諸氏により報告されている。
最近我々は視力障害と略々完全な両耳側半盲症を呈したのみで眼底に何等著変を示さないと云う従来の報告例とやや症状を異にした症例を経験し,プレドニンの投与により急速に症状の軽快をみたのでここに報告する次第である。
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