icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻10号

1960年10月発行

文献概要

臨床実験

網膜静脈血栓症に対する合成抗血液凝固剤Dextran Sulphateの効果について

著者: 三国政吉1 笛田孝雄1 木村重男1

所属機関: 1新潟大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1515 - P.1524

文献購入ページに移動
 動物組織(主に肺・肝)より抽出精製されるHeparinは優れた抗血液凝固剤として臨床的に広く用いられているが,高価の点が使用上の隘路である。
 Jorpes (1935)によりHeparinはMucoitinpolysulphuric acidの一種でGlucuronic acidとAcetylglucosamineからなる高分子硫酸エステルであることが明らかにされて以来,Heparinと同様の作用を有つ硫酸エステルを合成によつて得ようとする試みが数多くなされて来た。その結果澱粉,グリコーゲン,キチン,セルローズ,イヌリン及びその他種々の多糖類の硫酸エスエルが合成され,予期した抗凝血作用は得られたが,毒性が強くて臨床的に使用されるには至らなかつた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら