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臨床実験
網膜静脈血栓症に対する合成抗血液凝固剤Dextran Sulphateの効果について
著者: 三国政吉1 笛田孝雄1 木村重男1
所属機関: 1新潟大学医学部眼科教室
ページ範囲:P.1515 - P.1524
文献購入ページに移動Jorpes (1935)によりHeparinはMucoitinpolysulphuric acidの一種でGlucuronic acidとAcetylglucosamineからなる高分子硫酸エステルであることが明らかにされて以来,Heparinと同様の作用を有つ硫酸エステルを合成によつて得ようとする試みが数多くなされて来た。その結果澱粉,グリコーゲン,キチン,セルローズ,イヌリン及びその他種々の多糖類の硫酸エスエルが合成され,予期した抗凝血作用は得られたが,毒性が強くて臨床的に使用されるには至らなかつた。
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