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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 屈折

超音波による眼軸長測定に就いて

著者: 中島章1 西咲子1 天野清範1 上杉妙子1 和賀井敏夫2

所属機関: 1順天堂大学眼科 2順天堂大学第一外科

ページ範囲:P.1594 - P.1599

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 1.
1.従来生体に於る眼軸長測定法としては,X線視覚による自覚的方法,テノン嚢内空気注入後X線撮影法が直接的な測定法として屈折研究に用いられ,間接的な方法としては,phacometry及び無水晶体眼に対する計算による方法が用いられた。1955年著者の一人(中島1955)が,屈折研究に用い得る方法として挙げたものは,以上述べたものの他に,テノン嚢内にゾンデを手術の際に後極に誘導して直接測定する方法をも挙げて置いたが,術後の出血があつたりして,広く用いる事は出来なかつた。その後,超音波技術が長足の進歩を遂げ,眼科領域に於てもいくつかの発表がなされる様になつた。(Mundt,G.H.&Hughes W.F.,1956,Oksala,A.and Lehti-nen,A:1958,Baum,G.and Greenwood,I.,(1958)etc)我が国に於ても,著者の一人(和賀井1(1952))…は,つとに超音波の医学領域,殊に外科診断領域への応用,並びにそれに適する機器の開発を,東北大電通研,菊池博士,日本無線(株)内田六郎氏等の協力を得て行つて来た。眼科領城では大阪に於て超音波の研究が循環器系統の診断への応用を目的として行われた。(里村茂美他,1958)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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