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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 円錐角膜

円錐角膜の病理組織所見

著者: 小林フミ子1 紺山和一1

所属機関: 1順天堂大学眼科

ページ範囲:P.1691 - P.1696

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序言
 円錐角膜は古くから知られた疾患で,内外とも多数の報告例があるが,その原因を始め初発症状に就ても定説はない。又組織的変化の報告は1859年Bowmanが初めて記載して以来,Salzmann1908, 1922, Erdmann 1910,Uhthoff1916,Vogt1937, 1939, Terry and Chisholm 1940の数氏に過ぎない。之は本症はかなり増悪しても容易に眼球別出の対称とならない事によると思われる。最近Katzin and Teng 1956は65例に及ぶ角膜移植に際して得られた本症角膜片の組織変化について記載した。しかし本邦では未だ本症の組織変化について記載したものはないようである。著者は最近角膜移植の行われた本症患者数例の角膜を得る事が出来たので,その組織変化について報告したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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