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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 円錐角膜

円錐角膜の異型について

著者: 中島章1 紺山和一1 羽出山昭1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科

ページ範囲:P.1699 - P.1705

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緒言
 Keratoconus posticum及びKerato globusは1930年Butler1),Stallard2)1938年Duke-El-der1947年Cavaraにより始めて報告された一種の角膜変形である。以来外国では,両者を含めて30例の報告をみる。後面円錐角膜はその名の示す様に角膜後面の曲率が前面の曲率より強く,後面の中央が前面に近接して角膜全体が円錐状をなし前面の曲率は正常かむしろ扁平になつて居る。後面円錐角膜には,角膜後面全部の曲率が強く,全体的に円錐状を呈するGeneralized型(或いはTotalis型)と,後面の一部が円錐状をなすlo-calized型(或いはCircumscriptus型)の二型がある。
 角膜拡張症はMegalocorneaと呼ばれ,実質が粗となり,前面,後面の曲率は凹凸不平で,角膜全体が前方に突出する。以下に先ず自験例を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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