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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 眼遺伝・失明

双生児の眼底所見,特に血管に関する遺伝的研究

著者: 今野信子1

所属機関: 1順天堂大学眼科

ページ範囲:P.1793 - P.1807

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I.緒言
 人類遺伝学に於て眼に関する種々の形質の研究はかなり重要な位置を占めて来た。これは眼が精密な感覚器管で精密な検査が容易である為,異常形質の発見が他部に比し,早くから行われた事に由るとも言われている。
 然しながら眼底及び其の末梢血管についての研究報告は至つて少い。ここに於て著者は双生児を対象として肉眼で見,且つ撮影可能でもあり,又唯一の末梢血管状態を観察し得る眼底及び其の血管系の性質に関し,如何なる形質が遺伝的影響が大であるか,或は環境その他の影響を受け易いか,各卵性別の項目によつての類似度及び各各の遺伝性,級内相関係数を算出し検討を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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