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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 緑内障

緑内障に関する研究—早期診断と健康管理について

著者: 高山迪子1

所属機関: 1順天堂大学眼科

ページ範囲:P.1813 - P.1820

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緒言
 緑内障は周知の如く失明原因のうち最も頻度の高いものの一つであつて,その対策は早期に発見し治療することである。緑内障を早期に見出すことができれば,適当な管理のもとに治療を行い失明を予防することが可能であると思う。しかし緑内障の初期には自覚症状がないことからこの疾患の早期診断を目的とする集団検診が必要であると考えられる。この目的のための集団検診の文献は外国において散見1)2)3)するにすぎず,本邦においてはこれに接しない。著者は当教室外来初診患者のうち自覚症状はなくても眼底の乳頭の所見より緑内障の疑わしい症例について精密検査を施行した。また一般企業体従業員を対象として集団検診を行う一方,双生児についても集団眼圧検査を施工して緑内障の早期診断と健康管理の基礎資料とした。なお眼圧測定に際しては従来のSchiotz氏眼圧計の他Applanations-tonometerを併用したので,この両眼圧計による成績を比較検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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