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文献概要
特集 故佐藤勉教授追悼号 網膜
ERGに関する研究
著者: 中川脩1
所属機関: 1順天堂大学眼科
ページ範囲:P.1854 - P.1876
文献購入ページに移動I.緒言
1849年にDu-Bois Reymondが眼の静止電位を記載したのに端を発し,光刺激により生ずる網膜の活動電流の存在をHolmgren (1865)が報告して以来,Electroretinogram (ERG)に関する数多くの研究がなされて来た。特にGranit (1933)により其の研究は一層進められ,Riggs (1941),Karpe (1945)によつてコンタクトレンズ型電極が用いられるに及んで人眼のERGが比較的容易に測定出来る様になつた。我が国眼科でも石原,伊東氏の研究を始め広瀬,真鍋,御手洗,橋本,浅山,青木,永田,米村,坂梨,佐藤氏等の研究が相次いで行なわれている。
ERGの発生機序を解明する手段としては,(1)人工病理学的に,種々の試薬,薬物を網膜に作用させて,変化する波型をしらべる方法。
1849年にDu-Bois Reymondが眼の静止電位を記載したのに端を発し,光刺激により生ずる網膜の活動電流の存在をHolmgren (1865)が報告して以来,Electroretinogram (ERG)に関する数多くの研究がなされて来た。特にGranit (1933)により其の研究は一層進められ,Riggs (1941),Karpe (1945)によつてコンタクトレンズ型電極が用いられるに及んで人眼のERGが比較的容易に測定出来る様になつた。我が国眼科でも石原,伊東氏の研究を始め広瀬,真鍋,御手洗,橋本,浅山,青木,永田,米村,坂梨,佐藤氏等の研究が相次いで行なわれている。
ERGの発生機序を解明する手段としては,(1)人工病理学的に,種々の試薬,薬物を網膜に作用させて,変化する波型をしらべる方法。
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