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特集 故佐藤勉教授追悼号 網膜
ライトコアグレーターについて
著者: 野寄達司1
所属機関: 1順天堂大学眼科
ページ範囲:P.1896 - P.1899
文献購入ページに移動緒言
ライトコアグレーターは,現在のところ,カール,ツァイスの製品しか無い。これは光源としてクセノン高圧アークランプを使い,極めて高い出力を有している。機械そのものも非常に高価であり,形も大きく,また三相交流を使用するから手術室自体の電源再設備を施す必要がある等の欠点がありながら,最近では,欧米各国で50台以上が使用されているといわれる。著者の使用した経験でも非常に有用な機械であつて,網膜剥離をはじめとしてRetinoblastoma,仮瞳孔形成術等,かなり広い応用がある。もしこの装置が,一段と安価に,あるいは小型化することが出来るならば,我国でも普及するものと思われる。
著者は1958年からワシントン大学眼科(在セントルイス)でライトコアグレーターの試作並びに研究を行つてきた。まず機械の概念を得るためにカーボンアークを光源として用いた実験モデルを製作し,家兎眼にて,テストを行つた。その後次第に光源及び光学系を変え,小型化を試みた。現在なお継続中であるが,強力な小光源が得られないために,小型化はかなり困難である。
ライトコアグレーターは,現在のところ,カール,ツァイスの製品しか無い。これは光源としてクセノン高圧アークランプを使い,極めて高い出力を有している。機械そのものも非常に高価であり,形も大きく,また三相交流を使用するから手術室自体の電源再設備を施す必要がある等の欠点がありながら,最近では,欧米各国で50台以上が使用されているといわれる。著者の使用した経験でも非常に有用な機械であつて,網膜剥離をはじめとしてRetinoblastoma,仮瞳孔形成術等,かなり広い応用がある。もしこの装置が,一段と安価に,あるいは小型化することが出来るならば,我国でも普及するものと思われる。
著者は1958年からワシントン大学眼科(在セントルイス)でライトコアグレーターの試作並びに研究を行つてきた。まず機械の概念を得るためにカーボンアークを光源として用いた実験モデルを製作し,家兎眼にて,テストを行つた。その後次第に光源及び光学系を変え,小型化を試みた。現在なお継続中であるが,強力な小光源が得られないために,小型化はかなり困難である。
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