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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 手術

近視に対する角膜表裏両面切開の効果ならびに適応に就いて

著者: 中島章1

所属機関: 1順天堂大学眼科

ページ範囲:P.1943 - P.1945

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 佐藤教授が近視に対する角膜表裏両面切開法を発表されてから,既に数年を経過し,2,3の追試も発表される様になつた。又,その効果に就いては,秋山氏の詳細な研究がある。しかし佐藤教授自身もいわれる様に,この手術は熟練を要し,その効果を予めコントロールする事が容易でない等の欠点があつて,決して完全な術式とはいえず,佐藤教授によつて更に新しい,良い術式が探求されつつある現況である。然らば現存の術式は全く実用にならないかというに,私の経験では適応さえ正しければ実用に供し得る手術方法ではないかと考えられる。以下に私が3年間に手術を行い,経過を観察し得た40名,60眼に就いて,専ら臨床的な立場から分析を行い,この手術の実用性を論じてみたいと思う。なお屈折はすべて自覚的検定の結果を用い検影法その他を参考とした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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