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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻11号

1960年11月発行

文献概要

特集 故佐藤勉教授追悼号 手術

二重周辺虹彩切除について

著者: 今野信子1 染谷万喜2 富山咲子2

所属機関: 1順天堂大学眼科 2四谷新宿眼科

ページ範囲:P.1949 - P.1952

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1.はじめに
 Diamox等の眼圧降下剤が発見されてから,緑内障に対する虹彩切除の重要性は比較的減じたかのようにみえる。しかしこれらの薬物は緑内障を根本的に治すものではなく急性縁内障に於てはやはり早期に虹彩切除を行うのが最も良い処置ではないかと思う。
 しかし乍ら普通の虹彩切除法で十分な虹彩切除を行おうとすれば,全虹彩切除となり,瞳孔括約筋が切られるから羞明や視力低下等の嫌うべき後貽症を残すことになる。殊に初期の緑内障の場合にこれを起したならば,医師は決して感謝されるものではない。また単一な周辺虹彩切除では,その効果が弱いようである。そこでこれらの欠点を補う為に,これから述べる二重周辺虹彩切除(第1図)を行つたのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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