文献詳細
文献概要
特集 故佐藤勉教授追悼号 追悼の辞
故佐藤勉教授追悼号発刊について
著者: 中島章
所属機関:
ページ範囲:P.1994 - P.1994
文献購入ページに移動思い出して見ると,私が佐藤教授にお目に掛つたのは1953年11月で,その頃初まつたばかりのコンタクトレンズの仕事を見に名古屋へ行つた帰りに,順天堂のそれも見て帰る目的であつた。その時は,翌年順天堂に働く様になるとは予想もしていなかつた。翌年佐藤教授の外遊の留守番と云う形で順天堂に奉職する様になり,それから6年余り,間で2年近く留守をしたから,実質4年余りになるであろうか。佐藤教授が外遊をされて,諸外国の状態に接して来られた事は,整備期にあつた順天堂大学全体の整備発展とタイミングが合い,その上に1957年から起つたコンタクトレンズのブームがこれに加わつて,私が勤務に戻つた1958年以降と,その前とで,順天堂大眼科の内容に質的な差が見られる様に思われる位に変化した。此の論文集に納めた業績は2,3を除きすべてが1958年以降に当教室でなされたものである。
掲載誌情報