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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻12号

1960年12月発行

臨床実験

アドレノクローム系薬剤のIridociliary Permeabilityに及ぼす影響

著者: 嶋田なつみ1

所属機関: 1東邦大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.2052 - P.2056

文献概要

緒言
 著者はアドレノクロームモノセミカルバゾーン(アドナ)が血液房水柵に及ぼす影響を,フルオルレッセンスを用いて検索し,フルオルレッセンスの移行態度からアドナが血液房水柵の透過性を抑制する事を知り,更にアドナの誘導体であるAC−17がアドナよりも速効性である事も認め,その成績を前報に於いて報告した1)2)3)。之等血管強化作用を有する一連のアドレノクローム系薬剤が血液房水柵に及ぼす影響には興味深いものがある。
 今回はAC−17にPolyvinylpyrrolidon (以下P.V.P.と略す。)を10%の割合に加えたデポ型アドナ(AC−17)が作製せられたので,AC−17にP.V.P.を添加する事によつて血液房水柵の透過性に如何なる影響を与えるかについて実験を行つた。その結果柳か知見を得たので弦にその成績を報告し,前報の成績1)2)3)と共に総括的考察を加えてみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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