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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
急性結膜炎の細菌学的研究(第1報)
著者: 天日一光1
所属機関: 1札幌医科大学眼科
ページ範囲:P.189 - P.193
文献購入ページに移動緒言
健康な或は病的結膜嚢内の細菌に就て,又日常我々が遭遇する感染性結膜炎に於て如何なる細菌が之に関与しているかは,現在迄に数多くの報告がある。然しながら近年,時代の推移と共に感染性結膜炎起炎菌の菌種並びに比率が変つて来た事も事実である。勿論時と所に依つて異る事は云う迄もない。嘗ては感染性結膜炎と云えば,コッホ・ウィークス氏桿菌(以下K.W菌と略称)が第一指に数えられたが現在では流行性角結膜炎が之に代り,淋菌性結膜炎の如きは著しく減じて来た。私はこの事実に就き少しく考察を試みるべく本実験を行い若干の知見を得たので報告する。
健康な或は病的結膜嚢内の細菌に就て,又日常我々が遭遇する感染性結膜炎に於て如何なる細菌が之に関与しているかは,現在迄に数多くの報告がある。然しながら近年,時代の推移と共に感染性結膜炎起炎菌の菌種並びに比率が変つて来た事も事実である。勿論時と所に依つて異る事は云う迄もない。嘗ては感染性結膜炎と云えば,コッホ・ウィークス氏桿菌(以下K.W菌と略称)が第一指に数えられたが現在では流行性角結膜炎が之に代り,淋菌性結膜炎の如きは著しく減じて来た。私はこの事実に就き少しく考察を試みるべく本実験を行い若干の知見を得たので報告する。
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