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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

交感神経刺激性散瞳薬による虹彩炎様症状について

著者: 三井幸彦1 高木義博1

所属機関: 1徳大眼科

ページ範囲:P.293 - P.298

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 私共は色々な患者を散瞳して後細隙燈顕微鏡で検査している内に,ネオシネジン(塩酸フェニレフリン)を使つて散瞳した患者では可成り屡々散瞳後に多数の微塵が前房内に出現してくることに気づいた。微塵が非常に沢山出てくる時には同時に前房水の乳濁度が増し,温流が停止することさえある。これは恰も虹彩炎様の症状である。過去7カ月間に著明にこういう症状をおこした者は26人,44眼で,これは記録をとつて精密に検査した患者数の6%に当る。
 そこで私共はネオシネジンによる虹彩炎様症状に就て追求した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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