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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

代謝面より見たる角膜上皮再生に関係する諸因子—第1報 アルカリ腐蝕角膜上皮再生におよぼす諸種薬剤ならびに前房穿刺の効果について

著者: 楠研二1

所属機関: 1阪大眼科

ページ範囲:P.379 - P.382

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緒言
 角膜の新陳代謝,殊に上皮細胞における代謝に関する報告は最近殊に多数みられるが,角膜創傷治癒に関しても,J.S.Friedenwald,W.Busch-ke1)2),をはじめ,多数の研究が行われている。これらの研究を概観すると,その殆んどのものが,Trepanによる非穿孔創,あるいはSaemisch切開に準じて行つた穿孔創などについて行つたものであり,アルカリによる腐蝕例はW.F.Hughes3),山田繁子氏4)5)らによる報告以外にはあまり見当らないようである。
 私は今回山田氏の方法に準じて行つたアルカリ腐蝕角膜について,諸種薬剤,前房穿刺が角膜上皮再生に如何に影響するかについて実験を行つたので,以下報告しようと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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