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特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演
穿孔性鉄片眼外傷の統計的観察
著者: 湖崎克1 横井一美1 山中寿美子1 三好久子1 連世音子1 安藤篤子1 岡田公明1 吉原正道1 大矢部篤子1
所属機関: 1大阪医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.423 - P.427
文献購入ページに移動最近大工場に於いては,次第に衛生管理が行き届いて,外傷に対する防禦対策が講じられ,外傷の頻度は漸次減少している。然るに他方中小企業工場に於いては,之等の防禦対策は,今尚全く顧みられていない現状である。又抗生物質療法,副腎皮質ホルモン療法等の発達に伴い,受傷後の経過も従前と比較して,著てしい好転を示していることは,周知の通りである。
試みに今日迄の眼外傷に就いての統計報告を顧みて,大阪大学に於けるそれを見れば,大正2年より大正12年に至る満10年間に於ける穿孔性鉄片眼外傷数(野地氏)は,僅かに45例に過ぎないが,大正13年より昭和8年迄の10年間の眼内鉄片外傷数(豊田氏)1)は,132例と激増している。
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