icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

角膜溷濁の視力増進に関する研究—第1報 角膜翳

著者: 高安晃1 田之上虎雄1 大重源治1 滝井美智子1 大塚徳平1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.562 - P.568

文献購入ページに移動
緒言
 今まで眼鏡矯正が困難であつた円錐角膜,角膜瘢痕による不正乱視,不同視眼,片眼性無水晶体眼等の視力矯正に,コンタクトレンズ(以下C.L.と略す)が劃期的な効果をもたらした事は周知の所である。角膜混濁の治療として私共は既に臨眼8巻(1954)に発表した様に相当の成績を挙げているが,中には角膜混濁が一定度吸収されるが角膜片雲程度に残るものもある。
 私共は角膜混濁眼の視力増進に関する種々な臨床的或は動物実験を計画しているが,今回は角膜片雲にC.L.を装用して視力が如何に変化するか,又角膜片雲の形状,位置との関係,並に眼鏡レンズによる矯正視力(以下B.V.と略す)とC.L.による矯正視力(以下C.L.V.と略す)とを比較した。中にはC.L.のみで視力増強を得たものもある。相当な亦予想以上の良好な結果を得たので報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?