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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

中心暗点の発生機序について(第1報)

著者: 浦田誠康1 杉野杜子1

所属機関: 1九大眼科

ページ範囲:P.606 - P.610

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緒言
 視束交叉部附近の障害に於ける視野変状には,半盲症が多いが,該部の腫瘍に際し急性球後視束炎症状,即ち盲中心暗点を初発症状とする症例のある事は,吾国に於ても田村の報告以来注意されている所である。一般には発病の初期に見られるが,又経過の途中に於ても盲中心暗点が存在する事が知られている。
 此の盲中心暗点は視路の何処かで,乳頭黄斑線維(M.P.f.)が選択的に障害をうけた時に発現するものであるが,発生した暗点の性状は,視路特に視束交叉部附近に於ける神経線維の走向の複雑性と相俟つて多種多様である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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