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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻2号

1960年02月発行

文献概要

特集 第13回臨床眼科学会号 一般講演

外眼筋の筋電図に見られる周期性,その斜視眼に於ける変化—その1.麻痺性斜視の拮抗筋について

著者: 久保木鉄也1 川島哲子1 土門恵美1

所属機関: 1弘大眼科

ページ範囲:P.611 - P.615

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緒言
 斜視を筋電図によつて解析しようとする試みは外眼筋の筋電図が始まつた当初からの1つの目標であつたが,最近迄殆んど手がつけられなかつた。それは斜視という現象が元来定量的な方法を以て即ち数値を以て表現される現象であるのに,一般に筋電図は技術的に数値を以て表現されにくいものだからである。
 Björk1)(1954),Breinin2)(1958)はその論文の中で共働性斜視の外眼筋の筋電図について僅かに言及しているが,何れも推測の域を出ない。鈴木(1959)(私信)は,単一神経筋単位(NMU)の放電頻度を指標として共働性斜視の広範な研究を行つた。これは共働性斜視に於ける筋電図的研究の最初の業績と云える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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