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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻3号

1960年03月発行

文献概要

特集

網膜剥離手術治癒後再発の自然治癒4例

著者: 清水新一1

所属機関: 1岐阜県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.709 - P.716

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緒言
 網膜剥離を手術して剥離した網膜は全く復位し裂孔部もよく封鎖され視力,視野が略発病前に回復したので歩行等もさせ中には退院させた者もある。所が其の後網膜に剥離,シワが現われて来たので裂孔を丹念に探し,1例では正しく裂孔と思われるものが見付つたがどうも脇に落ちないし,他の3例でに裂孔がどうしても見付からないので経過を観ながら安静,姑息療法をしていた所,4例共約2ヵ月間で網膜は完全に復位し,視野は略正常に,視力は略発病前に回復し,其後最短2カ月から最長は3カ年間異常が現われず,視力は発病前よりも増進した者もあるので報告する次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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