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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻3号

1960年03月発行

文献概要

特集

太陽光凝固法による黄斑円孔の治験例

著者: 春田長三郎1 足立多恵子1 宇山健2

所属機関: 1大阪厚生年金病院 2阪大眼科

ページ範囲:P.731 - P.736

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 黄斑円孔の手術的治療法の代表的なものとしては,眼球背後からのDiathermie法,特殊な器械を用いるDiathermie法,Endodiathermie2)法及びLicht-koagulation法がある。この内,Lichtkoagulation法は,最も確実な,進歩した方法として,勝れた成績を示している1)3)4)
 そして,この方法には,発案者Meyer-Schwickerathが,日蝕観測により黄斑部障害を起した患者から思い付いたと云うエピソードがあり,Lichtkoagulationの実験の初期には光源として大陽が選ばれた。しかし大陽は赤外線と紫外線量が多く,術後障害を起すので,人工光線を光源とする方向に研究が進んだ。そしてMeyer病SchwickerathはLichtkoagulator装置を完成した。しかし本装置は未だ我国には輸入されてない現状である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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