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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻3号

1960年03月発行

文献概要

臨床実験

エンドヨジンによる高血圧の治療

著者: 岸田博公1

所属機関: 1慈恵医大眼科教室

ページ範囲:P.786 - P.788

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緒言
 近来高血圧症に関する医学は目覚ましい進歩を遂げ,治療の面に於いてもローウォルフィアルカロイド製剤(エガリン,サーピナ等),交感神経遮断剤(ヘキサメトニウム等)が血圧降下剤として登場し,又ビタミンC,フラボノイド類製剤等の血管強化薬の併用が盛に行われて著効を現して居る。一方高血圧症の診断上より,眼底検査,眼底血圧測定の必要性は一般にも常識となりつつあり,該疾患者の眼科受診の機会は日益しに多くなつた。私は今回,頭重,頭痛,肩凝り,不眠等を頑固に随伴した高血圧症患者に対し,注射用有機ヨード剤たるエンドヨジン(バイエル)を用いてかかる自覚症状の改善に就き卓効を認めたので茲に報告し,大方の御追試御批判を仰ぐ次第である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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