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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻4号

1960年04月発行

文献概要

臨床実験

フラビタン(FAD)眼軟膏使用経験例

著者: 野崎道雄1 平川和夫1 本橋昭男1

所属機関: 1慶大眼科学教室

ページ範囲:P.883 - P.887

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緒言
 近時広義ビタミンB2の体内代謝に関する研究が盛んになると共に眼組織の新陳代謝に対するビタミンB2の影響に就いての論議も種々行われる様になつた。
 ビタミンB2には狭義のビタミンB2であるリボフラビン(FR)及びその燐酸エステルであるflavin mononucleotide(FMN),flavin adenindinucleotide(FAD)があり,之等3者をフラビンと総称し高等動物体内では夫々の型で存している。さて之等各型の中でFADが最も多く高等動物体内に存在すると言う成績が八木の論文に見られる。又船津の角膜新陳代謝に関する実験的研究によれば上記各型の中FADが角膜酸素消費能を著明に増加させるがFR,FMNでは角膜組織呼吸への影響を殆んど認めないと言う事である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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