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臨床講義
農村の老人性眼疾患の種々相
著者: 大石省三1
所属機関: 1山口医大
ページ範囲:P.895 - P.898
文献購入ページに移動その結果は第1表の如くでありまして,件数で352件,受診者では総数714名中異常のない者390人,残る324人(45%)は少くとも1つ以上の眼疾患を有しているわけで疾病の中,数の上からは高血圧性眼底の201件が最多く,それも明らかにKeith-Wagenerの第Ⅰ型以上の所見を認めたもので内科的にも高血圧と診断されたものであります。従つて,脳卒中が問題になる田舎の老人も時に眼底検査を受ける位の心がまえを持つべきでしよう。次が白内障47件でいずれも老人性白内障と云うわけにはゆきません。中には併発白内障もかなり含まれていて,成熟白内障であるにも拘らず手術を行うことを周囲も本人も拒否しているのもありました。
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