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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻5号

1960年05月発行

文献概要

綜説

穿孔性鉄片眼外傷の臨床と病理

著者: 牧内正一1

所属機関: 1大阪医科大学眼科教室

ページ範囲:P.921 - P.931

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I.緒言
 まことにクラシックな演題を掲げて恐縮にたえないが,ここにもやはり時代の波は,おし寄せている。昨日の知識で,今日の臨床を取り扱うと,既に1日の手遅れが生じる。実際に鉄錆症も含めた,網膜変性疾患の本態,治療に関する研究は,最近生化学的あるいは酵素化学的研究法を導入して,急速な発展をとげておる。唯網膜鉄錆症は,網膜色素変性症等とは相違して,原因が簡明であるために,基礎的な実験研究と臨床とを直結しやすい便利な点がある。そのために,もし治療法等に効果があれば,はつきりそれが認められ,其の結果,ここでおさめた成果を,他の鉄錆症と共通点の多い網膜変性症の治療,予防にも応用出来るものと考える。柳か手前勝手な理論の進め方かも知れないが,これらの点に考慮を払つて,次の諸項目についで述べる考えである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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