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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻5号

1960年05月発行

文献概要

臨床実験

眼部帯状疱疹に合併せる上鞏膜炎の1例

著者: 奥田安世1

所属機関: 1日本医大眼科

ページ範囲:P.939 - P.943

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緒言
 眼部帯状疱疹は三叉神経第一枝:第二枝支配領域に発生する疾患で,その原因としては,1920年Wilhelm Gruterがヘルペスから採取した材料の家兎角膜内移植に成功して以来,ヘルペスヴィールスによるものであるとされ,その後の諸学者の動物実験により,神経侵襲性を有する一種のヴィールスによる伝染性疾患であることが一般に認められている。
 外傷・感冒・中毒その他の全身疾患に続発し,或いは何等考えられる原因なしに発熱・頭痛が前馳し,或いは突然に一定神経の走行に沿い皮膚に水疱を生じ有痛性の知覚鈍麻・淋巴腺腫脹をおこし,2〜3週間で色素沈着・瘢痕を貽して治癒するものである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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