文献詳細
臨床実験
文献概要
眼圧と血圧滲透圧との関係についての究明の歴史は既に古くCanntonet (1904)が緑内障治療として高張食塩水や乳糖液を用いたに始まる。その後Duke-Elder,Hertel等の詳細な実験的研究により,高張液の静注により眼圧の下降することが明らかとなり,主として急性緑内障の治療に用いられたことは周知の通りである。然るにAcetazoleamide (Diamox)のような内服による強力な眼圧下降剤が発見されて以来,現在高張溶液の使用は殆んど忘れられたかの状態にある。本法の欠点は効果が不確実な上作用時間の極めて短いことなどである。
最近Galin et al (1959)はこれらの欠点を克服した理想に近いOsmotic agentとして尿素を紹介し,静注により著明な眼圧下降の得られることを記載している。
最近Galin et al (1959)はこれらの欠点を克服した理想に近いOsmotic agentとして尿素を紹介し,静注により著明な眼圧下降の得られることを記載している。
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