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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻5号

1960年05月発行

文献概要

臨床実験

Ureaの眼圧作用について

著者: 三国政吉1 岩田和雄1 森田之大1 田中幹人1

所属機関: 1新潟大学眼科

ページ範囲:P.969 - P.977

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 眼圧と血圧滲透圧との関係についての究明の歴史は既に古くCanntonet (1904)が緑内障治療として高張食塩水や乳糖液を用いたに始まる。その後Duke-Elder,Hertel等の詳細な実験的研究により,高張液の静注により眼圧の下降することが明らかとなり,主として急性緑内障の治療に用いられたことは周知の通りである。然るにAcetazoleamide (Diamox)のような内服による強力な眼圧下降剤が発見されて以来,現在高張溶液の使用は殆んど忘れられたかの状態にある。本法の欠点は効果が不確実な上作用時間の極めて短いことなどである。
 最近Galin et al (1959)はこれらの欠点を克服した理想に近いOsmotic agentとして尿素を紹介し,静注により著明な眼圧下降の得られることを記載している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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