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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻5号

1960年05月発行

文献概要

手術

近視眼の水晶体摘出における予防的鞏膜凝固について

著者: 佐藤勉1 依田迪子1

所属機関: 1順天堂大学眼科

ページ範囲:P.993 - P.994

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 近視眼の水晶体摘出が恐れられる最大の理由は,術後の網膜剥離にある。しかしその対策としては,我々のこれから述べる鞏膜予防凝固術がある。
 網膜剥離の多くは,上方の鋸歯状縁附近に網膜裂孔が生じ,この部分から剥離が始まる。そこで危険の予想される部分に,あらかじめ電気凝固術を行い,網脈絡膜と鞏膜とを瘢痕によつて癒着させておけば,永晶体摘出後にも綱膜剥離の起る危険率は著しく減少するはずである。佐藤は以前に準備手術としての鞏膜切除を推奨した事が有る1)。しかし今は殆んど電気凝固ばかりを行うように成つた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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