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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻6号

1960年06月発行

臨床実験

春季カタルのβ線療法に関する研究

著者: 斎藤嘉輔1 田中直彦1 多賀邦夫1 石黒元雄1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.1052 - P.1061

文献概要

I.緒言
 春季カタルの治療法については,従来よりアドレナリン,コカインの点眼,遮光眼鏡装用,其他種々の方法が試みられた。然しこれらは自覚症状を僅かに軽減させる程度であることは,周知の通りである。
 現在最も一般に用いられている副腎皮質系ホルモンは,従来の治療法に比較して自覚症状,分泌物の減少に対し,著しい効果がある。又他覚的にも,眼球型にはよく奏効するが,眼瞼型の乳頭増殖には,極めて不充分な効果しかなく,又点眼を中止すると,再発するのが常である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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