文献詳細
臨床実験
文献概要
I.緒言
春季カタルの治療法については,従来よりアドレナリン,コカインの点眼,遮光眼鏡装用,其他種々の方法が試みられた。然しこれらは自覚症状を僅かに軽減させる程度であることは,周知の通りである。
現在最も一般に用いられている副腎皮質系ホルモンは,従来の治療法に比較して自覚症状,分泌物の減少に対し,著しい効果がある。又他覚的にも,眼球型にはよく奏効するが,眼瞼型の乳頭増殖には,極めて不充分な効果しかなく,又点眼を中止すると,再発するのが常である。
春季カタルの治療法については,従来よりアドレナリン,コカインの点眼,遮光眼鏡装用,其他種々の方法が試みられた。然しこれらは自覚症状を僅かに軽減させる程度であることは,周知の通りである。
現在最も一般に用いられている副腎皮質系ホルモンは,従来の治療法に比較して自覚症状,分泌物の減少に対し,著しい効果がある。又他覚的にも,眼球型にはよく奏効するが,眼瞼型の乳頭増殖には,極めて不充分な効果しかなく,又点眼を中止すると,再発するのが常である。
掲載誌情報