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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻6号

1960年06月発行

文献概要

臨床実験

シノミン点眼液について—その抗菌力・安定性および臨床経験

著者: 鈴木一三九1 西昭1 奥田茂2 北山藤吾3

所属機関: 1大阪府立病院眼科 2大阪府立病院研究検査科 3大阪府立病院薬局

ページ範囲:P.1067 - P.1073

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はしがき
 1935年DomarkによるProntosilの発見に始まつたサルファ剤の研究はSulfa-thiazole,Sulfa-diazineに至りその頂点に達したが,その後のFlemingにょるPenicillinの発見に引続いた抗生物質の目覚しい発展の蔭にその化学療法剤としての価値を忘れられていた感があつた。然るに最近,新らしい持続性サルファ剤の登場をみたので,それが化学療法の分野に占める地位についてはもう一度検討されて然るべきときがやつて来たものと思う。
 持続性サルファ剤(Long-acting Sulfa-drugs)の一つである5-Methyl-3-Sulfanilamide-isoxa-sole (シノミン)は,その広い抗菌性と臨床使用上における種々の有利な条件とによつて優れたサルファ剤であり,眼科的局所剤として採りあげてよい製剤であると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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