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私の経験
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本態性高血圧症はみな同一の経過をとつて進行するものではない。単に経過に遅速があるのみでなく,おのずから病型がある。あるものは永く生命を全うし,あるものは脳軟化となり心筋梗塞となり,あるものは脳出血となり,又あるものは尿毒症となる。これらの各型は各々異つた病態生理を示している。
近時降圧剤と血液抗凝固剤の発達はこれらの病型を鑑別して致命的病変への発展を未然に防ぐ必要を益々痛感せしめるに至つた。
近時降圧剤と血液抗凝固剤の発達はこれらの病型を鑑別して致命的病変への発展を未然に防ぐ必要を益々痛感せしめるに至つた。
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