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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻7号

1960年07月発行

文献概要

臨床実験

Predonine油性点眼液について/Decadronの使用経験—(その1)全身投与

著者: 浅山亮二1 三浦寛一1 上野一也1 植田謙二郎1 錦織劭1

所属機関: 1京大眼科

ページ範囲:P.1189 - P.1198

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緒言
 眼科領域に於る各種ステロイドホルモンの使用は,全身投与の外に,懸濁液点眼,軟膏点眼,結膜下注射,球後注射等の形に於て局所使用が行われ,其の強力な抗炎症作用,抗アレルギー作用は既に万人の認める所となり,広く日常の診療に利用されている。この中,懸濁液点眼,軟膏点入の眼科的応用については既に浅山等の報告を含めて幾多の報告があり,更に結膜下注射,球後注射の応用についても可成の記載をみている。日常よく用いられる眼局所投与法としての懸濁液点眼,軟膏点入については,夫々長所と短所があり,この両者の中間を行く物として,既にCortisone,Tet-racycline等の油性点眼液の出現をみている。今回,我々は塩野義製薬よりPredonine油性点眼液の提供を受け,これの点眼による前眼部炎症性疾患の治療を試み,又これと共に家兎を用いて,馬血清によるアレルギー性虹彩炎に対するPredo-nine油性点眼液の治療効果,及びアイソトープを用いて油性点眼液と水性点眼液の結膜嚢内滞溜時間の比較を行つたので,其の成績について述べる。
 Predonine油性点眼液はβ-Octyldodecanolなる高級アルコールに,Prednisolone enanthateを溶解したもので,我々はその0.1%,0.25%及び0.5%溶液を使用した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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