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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科14巻8号

1960年08月発行

文献概要

臨床実験

片眼性眼球突出症に対するレ線照射の効果

著者: 福永喜代治1 岡本孝夫1

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1271 - P.1275

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緒言
 Spaeth7)の片眼性眼球突出症の分類に依ればAnatomic condition,Traumatic condition,Inflammatory condition,血液リムパ系疾患によるもの,及び腫瘍によるものの5者である。近年に至り眼窩疾患を臨床的に分類したBenedict2)に従えば,先天性,血管性,腫瘍性,炎症性,内分泌性の5群に分けている。又,Henderson4)は,炎症性,血管異常性,新陳代謝性,腫瘍性と4つに分類している。先天性のものは兎に角,他の4者を鑑別する事は仲々の困難を伴なうものであるが,諸種検索の結果,内分泌系機能異常によつて惹起されたと思われる片眼性眼球突出症に対し,間脳部及び眼球後部に対してレ線照射を行ない,見るべき効果のあつた2例を経験したのでその経過を報告し,些かの考察を加えてみることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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