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綜説
眼科に於けるレントゲン診断並びに放射線治療
著者: 戸塚清1
所属機関: 1関東逓信病院
ページ範囲:P.1343 - P.1350
文献購入ページに移動 眼科領域に於けるレントゲン診断,並びに放射線治療に就いて,簡単に常識的な事柄を色々申述べ,大方の御参考に供したいと思う。始めにレントゲン診断の事に就き少しく申述べる。
先ず撮影用のレントゲン装置の事であるが,動脈撮影等を行う場合は別として,眼科では通例大線量の瞬間的撮影を行う必要はない。相当長い時間をかけても,頭部や眼球の固定,固視さえしつかりしていれば,小容量の装置でも立派な写真が撮れる。唯影像を鮮鋭ならしめる為には,焦点が小さいという事が必要である。理想をいえば,廻転陽極式の装置が適当であるが,之がない場合にはポータブルの装置でも結構良い写真が撮れる。なお最近では胸部等に対しては,高圧撮影法が推奨される気運が出て来たが,頭部の撮影等の場合には,現在迄の処,未だ従来の方法が一般には好んで行なわれている。
先ず撮影用のレントゲン装置の事であるが,動脈撮影等を行う場合は別として,眼科では通例大線量の瞬間的撮影を行う必要はない。相当長い時間をかけても,頭部や眼球の固定,固視さえしつかりしていれば,小容量の装置でも立派な写真が撮れる。唯影像を鮮鋭ならしめる為には,焦点が小さいという事が必要である。理想をいえば,廻転陽極式の装置が適当であるが,之がない場合にはポータブルの装置でも結構良い写真が撮れる。なお最近では胸部等に対しては,高圧撮影法が推奨される気運が出て来たが,頭部の撮影等の場合には,現在迄の処,未だ従来の方法が一般には好んで行なわれている。
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